無財の七施
前回のブログでは、六波羅蜜について書きましたが、今回はその中でも私が気に入っている
布施波羅蜜に含まれる無財の七施について述べたいと思います。
御布施とは簡単に言いますと、人に施しを与える事になります。
しかし、施しを与えるといっても、お金や物だけが施しの対象になるわけではありませんよね。
そこで今回、紹介したいのが「無財の七施」です。
無財の七施には、「眼施」「和顔悦色施」「心施」「身施」「庄座施」「房舎施」「言辞施」があり、
思いやりの心さえあれば、誰でも体現できる行いなんです(*^▽^*)
眼施(げんせ)
「目は口ほどに物をいう」というように目に宿るパワーという物は。非常に大きい物があります。
実際に目つきだけで、人の心を傷つけたり、反対に癒したり、ホットさせたり力付けたり出来る
ものです。せっかく同じ目の使い方なら、目で癒しや安らぎ、力付けをお届けしたいものですね(´◉◞౪◟◉)
和顔悦色施(わげんえつじきせ)
和顔悦色施も眼施と同じですね。いつもイライラと怒っている顔を人に向けていると、周りの人は
気を使って疲れてしまいます。せっかくなら相手に安心と癒しを与える笑顔を届けてあげましょう。
しかし、個人的には優しい顔だけが和顔悦色施だとは私は思いません。時には思い切って厳しい
顔つきで苦言をていすることも、その人にとって和顔悦色施になると思っています。
結局、大事なことは相手を想いあった心が必要なんだと思いますね(#^.^#)
言辞施(ごんじせ)
優しい言葉で接する。
言葉は相手の心を傷つける凶器にもなれば、心を癒す薬にもなります。
また「こんには」「ありがとう」「お疲れさまでした」等の挨拶を少し入れるだけで、人と人との
間に繋がりが生まれて、気持ちの良い風が吹くものです。
言葉には言霊が宿るものです。
気持ちの良い言霊を使って周囲の人、また自分をも元気にしていきましょう。
身施(しんせ)
自分の体で出来る事を奉仕する。
重たい荷物を持ってあげたり、肩を叩いてあげたり、お茶を出してあげたり( ^^) _旦~~
あなたにできる事は沢山あります(^_-)-☆
でも、それに見返りを求めたり、嫌々したりはしないでね。
もし見返りを求めたり、嫌々したりすると、それに見合った結果が返ってこなかった場合、
相手にとても腹が立っちゃうもんです。(*’▽’) うーん。それってもったいない。
心施(しんせ)
他のために心を配る事です。
心の持ち方で物事の見方というものは変わるものですよね。それと同じように心の持ちようで行動も
変わってしまうものです。慈悲の心や思いやりの心があれば自然と眼施や言辞施等、その他の七施は
実現できます。逆にそれがなければ、どれだけ言辞施だと言って「ありがとう」や「お疲れさまでした」
と言っても、身施といって、肩を叩いたり、物を持ってあげたりしても相手に響かないものです。
心施はこの「無財の七施」を実行する為の要だと私は思います(●^o^●)
庄座施(しょうざせ)
電車で体の弱い人、困っている人に席を譲ってあげることってよくありますよね(^◇^)
これが庄座施です。
他にも食べ物やお金、その他色々な物を分かち合うという意味も含まれております。
また、相手の立場を立ててあげたり、自分の地位を引いて相手に譲ってあげる行いも庄座施に含まれます。
けっこう難しいんですよね。これって(^-^;
房舎施(ぼうしゃせ)
自分の家を提供する等です。
四国にはお遍路さんをもてなす「お接待」という習慣が残っていたり、雨の時に雨宿りをさせてあげたりと
自分の家をお客として提供してあげることです。
日本の心「お・も・て・な・し」「おもてなし♪」ですね( ^^) U~~
このように無財の七施には心が大事であり、人と人との繋がりを強めます。
そして、相手がどうの、周りの環境がどうのではなく、まず自分が率先して行うことが大事なのだと
思います。
では私もこの沖気鍼灸院を更に患者さんが気持ちよく集まりやすく、治りやすい治療所にする為に、この
行動を実践していきたいと思います ( `―´)ノ
皆さん是非とも応援してくださいねー♪っていきなり相手に応援の施しを乞う私でした。((笑))