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下痢

 

前回、便秘について載せたので、今回は東洋医学から診た下痢について載せていきます。

まずその前に通常の便とはどういったものをいうのか知って頂きます(^-^)

通常の便は黄色からやや褐色のかかった色で、粘液や血液の付いていない半捻り状の塊の物を言います。

毎日、スッキリと出ている事が理想ですが、2日に一回でもスッキリと出ているのであれば問題はありません。

便というものは心と体の何らかの異常により腸に障害が起きると、硬くなり便秘になったり、泥状や水のような下痢になったりします。

そういった意味では、便は体調のバロメーターとなっています。

昔から便秘勝ちだから、下痢気味だからと諦めず、そのような方は生活を見直して、治療をしていきましょう。

改善するともっと素晴らしい日常生活があなたに訪れます(*´▽`*)

 

下痢も便秘と同様、熱からくるもの、冷えからくるもの、虚証(吸収するエネルギーがないために起きるもの)、

気滞(気の巡りが停滞したことにより起こるもの)によるものに分類されます。

 

①熱からくるもの

ここで話をする下痢は胃腸に熱がこもり、胃腸での本来の仕事(吸収)が出来ていない為に起きる症状になります。

基本的に体の中に熱がこもる原因としてよくあるのは、熱性の食事の偏り、過労、寝不足、イライラ等のストレス、現在では

パソコンやスマフォのしすぎ等があります。

熱性の食事の過多やイライラ等のストレスは熱を生みます。

過労やパソコン、スマフォのし過ぎは陰気を消耗し、熱をこもらせます。

睡眠は陰気を補充する為の重要行為になります。不眠はその陰気の補充の妨げになり、不足となる為、結果熱がこもりだします。

このような体内にこもった熱が体の何処に存在するかで、症状が変わってきます。

熱性の下痢は、その熱が胃腸にこもったケースになりますね(^_-)-☆

また熱からくる風邪で起きるケースもあります。熱性の症状というのは病の進行が激しく早いです。

この時は凄い高熱もでるのですぐ病院で診てもらいましょう。

 

症状

便の臭いがきつい、色が濃く粘液性で肛門に灼熱感を生じる事がある。口が乾きやすい。

尿の色が濃い。舌が赤い

養生

睡眠をよくとるようにして、パソコンやスマートフォンを必要最低限に抑えましょう。

辛い物や味の濃い物、油っこい物、アルコール等を控えましょう(^_-)-☆

これからは紅葉を楽しめる季節です。秋の探索等をしてみましょう(#^^#)

 

②冷えからくるもの

胃腸の消化吸収の働きは、ある程度の温度があることでおこなわれます。

体の陽気が少なくなり(陽虚)、温める力が低下すると、胃腸も固く動かなくなります。

体の筋肉と同じですね。冬とか、朝方とかは冷えて筋肉は固くなり、動きも鈍く痛みが出やすくなりますものね。

そして胃腸の陽気が少なくなると、消化吸収することができず、未消化物のまま下痢として便を出してしまうわけなんです。

また冷えからくる風邪で起きるケースもあります。

症状

臭いが少なく、水様便で色が薄い。未消化物が入っている。尿の色が薄い。腹痛があり温めると軽減する。舌が白い。

養生

足腰を冷やさない。

生物や冷たい飲食を控えて、火の通した物を食べましょう(*^-^*)

お灸も凄く効果的ですよ(^_-)-☆お灸は熱くする必要はありません。ほっこり温かい熱量で充分です(^-^)

 

③精神的緊張による下痢(気滞)

心と肉体は表裏一体です。心の緊張は肉体の緊張にもつながります。

この場合、心の緊張が胃腸の緊張となり働きを悪くしているケースなんですね。

症状

両脇部が張った感じがする。痛みがあちこちに移動する。精神的刺激や緊張で下痢が起きる。

例えば、テスト中や旅行等でよく下痢になる人はこれに相応しますね(^_-)-☆

養生

手足末端をマッサージしたり、ストレッチをして体を緩めていきましょう。

体を緩める事で心の緊張も緩めるということです。

特に体の外側の筋肉に心の緊張が反映されやすいです。

脇腹や首、腰、太もも等の横側を入念にストレッチをして動かしていきましょう。

 

虚証から起きる下痢(正気の弱り)

どの内臓の働きが弱っているかで、また違いは出てきます。

食べ物を軟らかくして、栄養物を吸収するにも気の気化作用という力が必要となります。

その気が足りなくなる(エネルギー不足)になると、消化して栄養物を吸収できなくなります。

するとそのまま未消化物の混じった下痢をすることがあります。

慢性で下痢をしている人、病み上がりの人、お年寄り等に多く見られます。

症状

基本的に体がだるく、下痢を出すと、スッキリせずだるさがきつくなる。

温めると楽になり、生ものや消化しにくい物を食べると、きつくなる。

肉体的、精神的負荷がかかると症状がきつくなります。

養生

体を休め、消化の良い物を食べる。最近では少々の症状では生活を改めずに不摂生を続ける方が多くなっています。

昔は、病気をしたら、早く寝て消化の良い物を食べて、安静にする。

本来は当たり前のことですね。

現在では、ほとんどの方がそれでもお酒を飲み好きな物を食べ、ゲームやパソコンやTV等を遅くまで見て、仕事や遊びを控えることをできないようです。

これでは治るものも治らないですよね(+o+)

中にはどうしても仕方ない物あるかもしれませんが、出来るだけ養生の工夫はしましょう。

鍼灸治療もその一環となりますよ(^^)/

 

*下痢が続くと肩こり、動悸、体のだるさ、その他の病気の要因になったりします。

栄養の吸収が足りないので、筋肉も痩せ細り、あちこちに力が入りにくくなったり、痛みが出やすく、こむら返りを起こしやすくなったりします。

早めに治す事に取り組みましょうね(*^-^*)