今日は気虚(ききょ)による頭痛、血虚(けっきょ)による頭痛、瘀血(おけつ)による頭痛について紹介します(^◇^)
気虚(ききょ)による頭痛
気虚による頭痛は慢性疾患や過労等で気が少なくなった為に生じる頭痛です。
症状としては、しくしくと痛む(虚痛や陰痛ともいう)持続性の頭痛。倦怠感、無力感、息切れ、
話すのがおっくうになる。疲れると症状がきつくなる。食欲不振、泥状便になる等の症状があります。
このような時は精のつく食べ物をとっていく方がよいのですが、気虚のレベルによっては、いきなり
沢山与えるのではなく、お粥の上澄みから少しずつ精をつけさせた方がよい事もあります。
鍼灸治療では、お灸が特に大きな効果をもたらせてくれますね(^_-)-☆
血虚(けっきょ)による頭痛
血虚による頭痛は出血や出産等の異常で血(けつ)が不足したことで生じる頭痛です。
症状としては頭痛と頭のふらつき、顔色が青白くなり、動悸、不眠、目のかすみ等を生じます。
このような時は、血を補う食べ物をとりましょう。ほうれん草、すっぽん、レバー、烏骨鶏等。
鍼灸治療でも体の中で血が作り出しやすいように、体を調えるツボを使って治療していきます。
*基本的に気虚が起きると血虚がおきやすく、血虚が起きると気虚も起きやすい。
つまり、気虚と血虚は併発しやすい症状でなのです。
瘀血(おけつ)による頭痛
瘀血(おけつ)とは簡単にいうと体内で出血した場合や、血(けつ)の巡りが滞った時に生じる病理産物です。
正常な場合は、血は血脈中(けつみゃくちゅう)をスムーズに巡っています。
この血が血脈から漏れ出た物や巡りが悪くなり、血脈中で滞りだすと瘀血による頭痛となります。
症状としては同じ個所にずっと刺すような痛みがある。夜間に痛みがきつくなる等があります。
このような時には、食事を少なめによく噛むようにしましょう。
睡眠をよくとるようにし、過労にならないよう心がけましょう。
鍼灸では特に鍼が有効となります。
気虚、血虚、瘀血による頭痛は慢性症状の方が多く治ることに時間がかかりやすいです。
また、今まで紹介した症状は単体ではなく複合して生じているケースもあります。
そのように症状がこじれている場合は特に、丁寧に分析して治療する必要があります。
できるだけ早く治療していきましょうね(*^-^*)